名称と役割を変えながら時代とともに歩んできた、90年の歴史
- 都心でありながら、豊かな緑と水に囲まれた環境
明治初期に靖国神社が創設されたことから、政府の官吏や財界人の屋敷町として発展してきた九段下。時代とともに学校や公共施設に転用された建造物も多く、近隣には数々の歴史的建築が残っています。また、戦後に建てられた建造物も周辺の景観に配慮したものが多く、内濠や北の丸公園と合わせ、街全体が落ち着きのある景観となっているのも大きな特長です。
牛ヶ淵、清水濠、大手濠などの内濠と日本橋川に囲まれ、親水性の高い環境と、台地と低地が結節する地形。さらに皇居東御苑や北の丸公園にも接しているため、豊かな自然や四季が楽しめます。九段坂からはその立地のよさと、建物の佇まいが一望できます。
九段会館テラスでは敷地西側の牛ヶ淵沿いに「お濠沿いデッキ」を整備し、憩い、安らげる空間にしています。敷地南側にも内掘通りとつながる「九段こみち」を作り、回遊性を高める歩行者ネットワークを生み出しています。
また、正面玄関前の「九段ひろば」は、施設利用者や近隣住民、オフィスワーカーの憩いと交流を生む緑豊かな広場です。子どもたちが花植えに参加する花壇や、近隣住民が収穫に参加する菜園など、人々が能動的に関わる緑地づくりを目指すデザインは、公益財団法人都市緑化機構が主催する「第32回 緑の環境プラン大賞」の緑化大賞(シンボル・ガーデン部門)を受賞しました。
5階には屋上庭園とラウンジを設置。オフィスワーカーゾーンと店舗のある一般ゾーンに分かれています。東急不動産では、働く人々が抱えるさまざまな問題を、緑の力を活用して解決する「Green Work Style」をオフィスビル事業で推進しています。オフィスワーカー専用の「屋上庭園」を活用し、緑を感じながら働く新しいワークスタイルを提案することで、オフィスワーカーの心身の健康増進と、生産性向上をサポートします。