九段会館テラスについて

#5
旧九段会館の保存と活用

旧九段会館を保存するにあたっては、登録有形文化財としての歴史的価値を守り、「オーセンティシティ(真正性)」を尊重しながら機能性を確保すること、そして「安全性」を守ることを方針としました。そのため、帝冠様式をもっとも表している建物北側と東側部分をL字状に保存し、保存エリアと新築エリアの境界線はあえて切り分けず、融合するデザインにしています。

安全性においては天井の落下や剥落に特に留意し、保存部分の構造には「免震レトロフィット工法」と呼ばれる中間免震対策や、中性化により劣化したコンクリートの補修対策を実施しました。大きな特徴の一つである外壁のスクラッチタイルは一つひとつ落下防止対策を講じ、安全・安心な保存活用を実現しています。

瀬戸瓦

先端の瓦を銅線と発泡性ポリウレタン接着剤で固定(施工状況)

スクラッチタイル

ピンニング工法にて躯体に全数固定(施工状況)

鬼神(北側正面4階外壁部分)

取り外し直後の裏面。この後表側の塗装除去作業

応接室 織物布クロス(取り外し直後の裏面)

表面の塗装を除去したところ、正倉院の銀壷と似た模様の壁紙を発見

真珠の間 天井中央部のレリーフ

左上:石膏製の現物(後年の塗装除去後)/右上:3Dスキャンと塗装による再現/下:落下防止対策としてのGRG製パネル化サンプル

階段手すり開口装飾

ブロンズ鋳物製硫化いぶし仕上げ(工場での製作状況)

#1

名称と役割を変えながら時代とともに歩んできた、90年の歴史

#2

モダニズムと歴史的意匠の融合

#3

九段会館テラスの施設

#4

都心でありながら、豊かな緑と水に囲まれた環境

#5

旧九段会館の保存と活用

#6

九段会館テラス ギャラリー

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